今回は、ファイヤーウォール【技・剛】について以下の検証を行った。
- 攻撃力
- ダウン火力比較
- 攻撃判定高度
- 状態異常蓄積値
ファイヤーウォール【技・剛】の違い
ファイヤーウォールの派生は、どちらも基本的なスキル攻力に変化はない。
違いは、スキル発動後それぞれ異なった追加効果が発生することだ。
【技】派生は初段攻撃後、約5.5sの延焼ダメージエリアが発生する。
範囲内の敵に対して、持続的にダメージを与えられるようになる(追加延焼ダメージは最大6ヒット)。
攻撃範囲すべてに延焼範囲が付くので、横一閃の広範囲に効果がある
また、【技】派生は初段攻撃高度が上昇し、より高い位置の敵にも当たるようになる。
【剛】派生は初段攻撃後、中央部に巨大な爆炎(追加攻撃)が発生する。
追加攻撃は初段攻撃なみの火力があるため、大雑把に言って通常版の2倍ダメージを与えることができる。
火力強化が強力な【剛】派生だが、追加攻撃の使用上、次のような弱点がある。
- 追加攻撃の攻撃範囲は中央限定。左右両サイドの敵には当たらない。
- 追加攻撃発生は、初段攻撃発生から約3sほどのタイムラグがあり、動き回る敵には当てづらい。
このため、威力は強力だが、攻撃ヒットにやや難がある派生となっている。
【技】派生は、数秒間にわたって追加延焼ダメージエリアが展開する。
持続時間も約5.5sと長く、広範囲のため扱いやすい。
【剛】派生は、中央に爆炎の追加攻撃。
爆炎は、初撃よりも上空への攻撃範囲がやや広い。
爆炎が当たらない左右延焼部位に関しては、通常版と変わらない。
攻撃力
武器:IR105(魔法攻撃力:3061)
アビ:奉然6、魔増6、攻炎6、鬼狙6
対象:Lv.93オーガ
備考:最大詠唱発動
(ファイヤーウォール【技・剛】 スキル倍率:1.400)
- 【技】派生:7017+2923+2923+(428or853×x)
- 【剛】派生:7017+2923+7212+3118
どちらの派生もスキルの基本攻力は変わらないため、初撃ダメージ部分に差異はない。
【技】派生が800前後の延焼追加ダメージを与えるのに対し、【剛】派生は初撃以上の強力な追加ダメージを与えることができる。
単純な総合火力の比較では【剛】派生が勝る結果となった(追加攻撃がヒットする中央範囲限定)。
ダウン火力比較
武器:IR105(魔法攻撃力:3061)
アビ:奉然6、魔増6、攻炎6、鬼狙6
- ファイヤーウォール【剛】:4625+1927+5546+1961 (14089) 8.4s+3.8s(12.2s) dps:1155
- ※1メテオウォール:3291+3745+3291+3291+3291+3291+3291+3291+3745+3291+3745+3291+3745+3291 14ヒット(47890) 16.6s dps:2884
- ※2メテオウォール(攻撃終了時間を含む):16.6s+4.8s(21.4s) dps:2238
※ソーサラーのスキルは、スキル詠唱時間によってdpsが変化する。
スキル時間については、詠唱時間+攻撃モーション(合計)と表記した。
※1はスキル詠唱→再詠唱可能時間までを計算。
※2はスキル詠唱→再詠唱可能→攻撃ヒット終了までの時間を計算。
炎弱点の大型敵に対しては、【剛】派生の追加攻撃が安定してヒットするため、ダウン火力に適している。
メテオウォールは敵サイズによってヒット数が増減するため、常に上記の数値ダメージを出せるわけではない。
アンセクターオリジンのような長身サイズなら13~14ヒットするが、オーガの中型サイズだと、ヒット数は約9~10発まで減少する。
上記の数値を計算に用いると、合計ダメージは33818、dps:1580(攻撃終了時間含む)まで落ち込んだ。
dps:1580と想定しても、メテオフォールが火属性最大火力であることは変わらなかった。
スキル詠唱時間を考慮すれば、この火力バランスは妥当な範囲だろう。
■補足「詠唱時間の短縮について」
メテオウォールをはじめ、ソーサラーのスキルは詠唱時間短縮が可能だ。
上記計算ではメテオウォール1セット:約16.6sを使用したが、練習次第ではさらに短縮できる。
詳しいスペル短縮方法については、筆者もお世話になった2名の解説動画リンクを貼らせて頂いた。
どちらの方も分かり易く解説してくれているので、ソーサラーに不慣れな覚者は参考にしてみよう。
参考動画① なりたんさん(動画時間:6分33秒)
参考動画② Mukakouむかこうさん(動画時間:3分04秒)
攻撃判定高度
【技】派生は、初段攻撃の判定高度が上昇し、より弱点部位や弱点コアに当たり易くなった。
元々ファイヤーフォールは、チャンス攻力、疲労攻力ともに高いため、この強化によって「コア削り」スキルとしても使い易くなった。
特に、チャンス攻力はソーサラースキルの中でも高いの性能を持ち、フロストマキナなど「白コア削り」スキルとして非常に優秀だ。
シーズン3.2で登場した大型敵、フォッテンやアンセスターオリジンにも有効なスキルなので、boダンジョン「戦練の社」周回時などにはぜひ装備していこう。
【技】派生は攻撃高度が上昇。
フォッテンのような弱点コアが高い部位にある敵にも攻撃が届く。
1発の疲労攻力は緑ゲージ分あり、非常に強力だ。
【技】派生の攻撃なら、敵の弱点部位にも攻撃が当たる。
全ての攻撃範囲が高度強化されているため、ダメージが安定しやすいのも特徴だ。
追加発生する延焼ダメージエリアは、自キャラクターの等身ぐらいまで範囲がある。
低飛行のハーピーが、うっかりして攻撃が当たることもある。
【剛】派生による「白コア削り」
【剛】派生も、追加攻撃が弱点コアに当たれば強力だ。
初撃の攻撃高度は低いが、敵のサイズや姿勢次第では弱点コアに当たる。
怒り状態突入時の屈み姿勢のときに初撃を当てて・・・
追加攻撃を続けて当てる。
追加攻撃は初撃よりも若干攻撃範囲が上に広い。
上記画像では、ブレイク効果も合わせて、一気に8割近いスタミナを削っている。
状態異常蓄積値
【剛】派生は追加攻撃が発生するため、これまで以上に早い速度で状態異常を入れることができる。
追加攻撃による状態異常増加分は約2~3割ほど。
オーガなどの中型サイズの敵には、武器クレストによって様々な状態異常を入れることができる。
ファイヤーウォール【剛】の状態異常蓄積値はかなり高い。
睡眠状態異常90で試したところ、1セットで約6割程度入った。
2セットで睡眠状態を入れられる計算だ。
ダウン姿勢なら安定して追加攻撃を当てられるため、黄金化クレスト等でダウン延長も狙える。
(魔法属性は炎固定なので、氷凍結状態などにはできない。)
感想
ファイヤーウォールの派生スキルは、ソーサラーの強みである殲滅力、コア削りの両方を強化した良スキルだ。
シーズン3.2で登場した大型敵の殆どは炎弱点なので、扱いやすいダウン火力としても運用できる。
特に、炎弱点のアンセスターオークに対しては、きちんとアビリティを積めば、どちらの派生でも一撃で倒せるためとても使いやすい。
また、ギガンマキナなどの白コア型にも非常に強いため、これから先のコア削りスキルとして長く使われ続けるスキルになるだろう。
ソーサラーは後衛専門ジョブのため、スキルの使い勝手は初撃殲滅が成立するかで大きく変わる。
基本的にはコア削り能力の高い【技】派生がお薦めだが、敵を一撃で倒せないようなら、火力重視の【剛】派生に切り替えよう。
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